増田信吾+大坪克亘 展、TOTOギャラリー・間で開催

TOTO ギャラリー・間

東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間では、独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘の個展『それは本当に必要か。』が2020年1月16日(木)から3月22日(日)まで開催しているのでメモしておきます。(photo:TOTOギャラリー・間|プレスリリース[PDF])

たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めたふたりは、その後、初期の代表作「躯体の窓」や「第32回吉岡賞」を受賞した「リビングプール」により高い評価を受け、建築界の注目を集めました。

彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示します。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、場に大きく寄与する対象を見極めて設計すべき「計画」へと導いて行きます。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、ふたりの設計に対する純粋な姿勢がうかがえます。その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与えてくれます。

本展覧会では、増田信吾+大坪克亘の初期の作品から、「始めの屋根」「街の家」「つなぎの小屋」「庭先のランドマーク」などの近作までの設計過程を敷地模型やモックアップにより紹介します。本当に設計すべきことをどのように見出し、環境の中で定着させていくのか、彼らの探求の軌跡が観覧できます。

建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘は、2007年に増田信吾氏(1982年生まれ)は武蔵野美術大学を卒業、大坪克亘氏(1983年生まれ)は東京藝術大学を卒業し、増田信吾+大坪克亘を共同主宰。増田信吾氏は2019年より明治大学特任准教授。主な作品に「躯体の窓」(2014)、「リビングプール」(2014)、「始めの屋根」(2016)、「街の家」(2018)、「つなぎの小屋」(2018)、「庭先のランドマーク」(2019)など。主な受賞にAR Emerging Architecture Awards大賞(2014)、第32回吉岡賞(2016)など。

増田信吾+大坪克亘 展 それは本当に必要か。
会期:2020年1月16日(木)~3月22日(日)
会場:TOTOギャラリー・間 (map)
時間:11:00~18:00
休館日:月曜・祝日 ※ただし2月23日(日・祝)は開館
入場料:無料
問い合わせ:Tel.03-3402-1010

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