「田根 剛|未来の記憶」展、TOTOギャラリー・間ほか同時開催

TOTO ギャラリー・間

東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間では、建築家 田根剛氏の個展『田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research』が2018年10月18日(木)から12月23日(日・祝)まで開催しているのでメモしておきます。(photo:TOTOギャラリー・間|プレスリリース[PDF])

フランスを拠点に世界各地でプロジェクトを進め、現在幅広い注目を集める気鋭の建築家 田根剛氏。20代の若さでドレル・ゴットメ・田根 (DGT.)として「エストニア国立博物館」の国際設計競技に勝利し、選出から約10年の歳月を経た2016年秋に同プロジェクトが竣工を迎えるなど、国内外の注目がさらに高まっています。また、2012年に行われた新国立競技場基本構想国際デザイン競技 (ザハ・ハディド案選出時)に参加し、11人のファイナリストに選ばれた「古墳スタジアム」は幅広い層に知られるきっかけとなりました。2017年のDGT.解散後はAtelier Tsuyoshi Tane Architectsをパリに設立し、活動の場をさらに広げています。

このたび東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間は、田根剛氏の展覧会を同時期に開催します。「田根 剛:Archaeology of the Future―未来の記憶」を共通のテーマにしながら、田根氏の密度の高いこれまでの活動と、建築は記憶を通じていかに未来をつくりうるかという挑戦を、ふたつの会場で紹介します。

東京オペラシティアートギャラリーでは「Digging & Building」と題して、場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法と、そこから生み出された「エストニア国立博物館」「古墳スタジアム」といった代表作や最新プロジェクトを大型の模型や映像などによって体感的に展示します。

TOTOギャラリー・間においては「Search & Research」にもとづき、建築における思考と考察のプロセスが展開され、田根氏のすべてのプロジェクトで実践されている「Archaeological Research (考古学的リサーチ)」の方法論を展観します。ふたつの展覧会は、場所の記憶をさまざまな角度から分析することで新たな系をつくり、未来につながる建築へと展開させていく、田根氏の探求と実践のプロセスを総合的に提示しようとするものです。

記憶は現在を動かし、未来をつくる――この信念にもとづいた田根氏の創造は、都市の担い手である私たち一人一人にとって建築のもつ力や使命、未来への可能性を考えるきっかけとなるでしょう。

田根剛氏は、Atelier Tsuyoshi Tane Architectsの代表としてフランス・パリを拠点に活動。現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行しています。主な作品に「エストニア国立博物館」 (2006-16)、「A House for Oiso」(2014-15)、「LIGHT is TIME」(2014) (以上DGT.)、「(仮称) 弘前市芸術文化施設」(2017-)など。フランス文化庁新進建築家賞 (2007)、フランス国外建築賞グランプリ (2016)、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞 (2017)など受賞多数。2012年よりコロンビア大学GSAPPで教鞭をとっています。

田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research
会期:2018年10月18日(木)~12月23日(日・祝)
会場:TOTOギャラリー・間 (map)
時間:11:00~18:00
休館日:月曜・祝日 ※ただし、11月3日(土・祝)、12月23日(日・祝)は開館
入場料:無料
問い合わせ:Tel.03-3402-1010
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building
会期:2018年10月19日(金)~12月24日(月)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (map)
開館時間:11:00~19:00 ※金・土は20:00まで
休館日:月曜日 ※ただし、12月24日(月)は開館
入場料:一般1,200円
問い合わせ:ハローダイヤル Tel.03-5777-8600

[ 関連するサイト ]
Atelier Tsuyoshi Tane Architects
TOTOギャラリー・間
東京オペラシティ アートギャラリー

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