個展「ダラ バーンバウム」、プラダ青山店で開催

東京・南青山のプラダ青山店では、ビデオアートの先駆者のひとりとして、アートとマスメディアの規範に挑みつづけてきたダラ・バーンバウム氏の個展『Dara Birnbaum』が2023年6月1日(木)から8月28日(月)まで開催されるのでメモしておきます。(photo:プラダ青山店)

本展は、ミラノ・プラダ財団オッセルヴァトリオで開催中の個展 (2023年4月13日~9月25日)に合わせて、日本でもバーンバウム氏の活動を紹介する機会として開かれ、ビデオインスタレーション《Kiss the Girls: Make Them Cry》と《Arabesque》を中心に4点の作品で構成されます。

キュレーションはミラノの個展と同じく、ニューヨーク近代美術館で長きにわたりキュレーターを務めたバーバラ・ロンドン氏が、ヴァレンティノ・カトリカラ氏 (マンチェスター・メトロポリタン大学Modalギャラリー キュレーター)とエヴァ・ファブリス氏 (プラダ財団キュレーター)の協力の下で行なわれます。

ダラ・バーンバウム氏は1946年ニューヨーク生まれ。40年以上にわたり、ビデオアート、メディアアート、インスタレーションにおける先駆的な作品を通じて、マスメディアの持つイデオロギー的特徴や美的特徴を探究してきました。その作品はメディアアートの歴史を理解する上で欠かせないものとして国際的に高い評価を受けています。また、さまざまなソースの映像を扱うだけでなく、写真や彫刻的要素、建築的要素といったオブジェを作品に落とし込んだ複合的かつ革新的なインスタレーションをはじめたアーティストのひとりであり、その画期的な思考や実践、テレビの映像を加工して使うといった手法でも広く知られています。3度のドクメンタ (1982、1987、1992)をはじめ、数々の展覧会に参加。2000年以降も「Erwartung/Expectancy」(ユダヤ美術館、ニューヨーク、2003)、「Technology/Transformation: Wonder Woman」(クンストハレ・ウィーン、2006/ニューヨーク近代美術館、2008)、「ダラ・バーンバウム」(CCA北九州、2009)、「The Dark Matter of Media Light」(ゲント現代美術館、2009/セラルヴェス現代美術館、ポルト、2010)、「Arabesque」(サウスロンドン・ギャラリー、2011)、「Technology/Transformation」(クリーブランド美術館、2018))などの個展を開催しています。

Dara Birnbaum
会期:2023年6月1日(木)~8月28日(月)
会場:プラダ青山店 5階 (map)
開館時間:11:00~20:00 ※開催日時は青山店の営業に準じる
入場料:無料
問い合わせ:Tel.0120-45-1913

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