安藤忠雄氏、SANAA設計施設を有する「(仮称) うめきた公園」着工

三菱地所を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社は、大阪府・大阪市、独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)とも連携し推進している「うめきた2期地区開発事業」において、大阪市・UR都市機構によるベースグレードの公園整備に、事業者JVによるまち全体の魅力を高めるアップグレードを加えた都市公園『(仮称) うめきた公園』の工事を本格着工すると発表したのでメモしておきます。(photo:うめきた広場|プレスリリース[PDF])

本公園は、西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」前において、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000m²の面積を誇り、オフィス・商業施設・中核機能・ホテル・分譲住宅等で構成する民間宅地と一体的かつシームレスに整備します。

本公園のランドスケープは、世界的に活躍するランドスケープアーキテクトGGNをデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当し、『未来へのひらめきと原動力となる「みどり」』をデザインコンセプトに、民間宅地を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画します。

本公園は、道路を挟んだ南北で構成され、南公園は都市的な空間、北公園は緑が多く自然豊かな空間とすると共に、周辺地域 (JR大阪駅方面・新梅田シティ方面)に対し開けた計画とし、最大高さ約3mのランドフォーム (盛土)を、南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「リフレクション広場」・「うめきたの森」・「ステッププラザ」を生み出します。

主な公園施設として、南公園には建築家 妹島和世氏と西沢立衛氏の建築ユニット SANAAが設計する新駅直結の屋根付イベントスペース、情報発信棟、カフェ・レストラン棟を備えた南北に約120mの長さを持つ「大屋根施設」、北公園には建築家 安藤忠雄氏が設計監修する新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ15mを誇る大展示室を擁した「ネクストイノベーションミュージアム」が設けられます。

安藤氏は、「うめきた2期計画は、京都と大阪と神戸をつなぐ交通の要衝に位置し、全国にも他に類のない都市開発プロジェクトです。様々な物流と情報が集積するこの地に、巨大な緑の公園を創出することは、これからの都市のあり方を考える上でも、大変意義深い計画だと考えます。」とコメントしています。

今後のスケジュールは、2025年の大阪・関西万博の開催に先立つ2024年夏頃に先行まちびらき (民間宅地の一部および本公園の一部)、以降は段階的なまちびらきとし、2027年春頃に本公園全体開園を目指し、本プロジェクトを推進するとしています。

(仮称) うめきた公園
所在地:大阪市北区大深町地内 (大阪都市計画公園5・4・32号大深町公園) (map)
基本設計:日建設計、三菱地所設計
実施設計:日建設計
ランドスケープデザインリード:GGN
敷地面積:約45,000m²
開業:2024年夏頃予定
本公園施設
所在地:大阪市北区大深町地内 (大阪都市計画公園5・4・32号大深町公園) (map)
公園施設全体基本設計・実施設計:日建設計
ネクストイノベーションミュージアム 設計監修:安藤忠雄建築研究所
大屋根施設 基本設計・実施設計:SANAA事務所
総延床面積:約11,000m²
開業:2024年夏頃予定

[ 関連するサイト ]
うめきた2期地区開発プロジェクト

妹島 和世 (著), 西沢 立衛 (著)
¥24,200 (2021.12.13時点)
Amazon.co.jp