国立国会図書館 国際子ども図書館 – ANDO建築スタンプラリー[2]

東京・六本木の国立新美術館で2017年9月27日(水)から12月18日(月)まで開催される『安藤忠雄展-挑戦-』に合わせて、展覧会の会期中、ANDO建築スタンプラリーが開催されるので、設置場所となる安藤忠雄氏の建築作品を紹介します。(photo:国立国会図書館 国際子ども図書館)

スタンプの設置場所は、展覧会の会場となる国立新美術館と都内7か所の安藤氏の建築作品です。

ANDO建築スタンプラリー参加用紙(PDF)

【都内7か所にある安藤忠雄氏の建築作品】(順不同)
1. 21_21 DESIGN SIGHT
2. 国立国会図書館 国際子ども図書館
3. 東京大学 情報学環・福武ホール
4. 東京アートミュージアム
5. 表参道ヒルズ
6. 東急東横線渋谷駅
7. 東急大井町線上野毛駅

今回は、「国立国会図書館 国際子ども図書館」を紹介します。

国際子ども図書館には、「レンガ棟」と平成27年に竣工した「アーチ棟」の2つの建物があります。レンガ棟は、1908年に帝国図書館として建てられ、1929年に増築され、国際子ども図書館の開館に際して、その建物の原形保存に努めながら、児童書の専門図書館としての機能を果たすための改修を行い、2002年5月に全面開館しました。同建物は、2004年に第45回BCS賞、2006年に第15回BELCA賞など受賞しています。

国立国会図書館 国際子ども図書館
「レンガ棟」は、旧建物の内外装の意匠と構造をできるだけ生かしつつ、2つのガラスボックスが既存の建物を貫くイメージで増築が行われました。「世界を知るへや」(旧帝国図書館・貴賓室)、「児童書ギャラリー」(同特別閲覧室)、「本のミュージアム」(同普通閲覧室)、「大階段」は大規模な改修は施さず、補修のみを行っています。また、安全性、耐久性に十分考慮して、大規模地震に備えて免震工法を採用しました。

国立国会図書館 国際子ども図書館 レンガ棟
「アーチ棟」は、ガラスに覆われた、美しい曲線を描く弓状の建物です。緩やかに弧を描くデザインは、本をめくるようなイメージで設計されました。アーチ棟南側は、透明性・解放感のある、全面ガラス張りのカーテンウォールとなっています。屋上にはソーラーパネルや緑地帯があり、雨水の再利用も行うなど、環境に配慮した建物となっています。
国立国会図書館 国際子ども図書館 アーチ棟

国立国会図書館 国際子ども図書館 レンガ棟
所在地:東京都台東区上野公園12-49 (map)
設計者:安藤忠雄建築研究所+日建設計
敷地面積:7735.31m²、建築面積:1,929.58m²、延床面積:6,671.63m²
構造:組積造・一部鉄骨造および鉄骨鉄筋コンクリート造(免震構造)、階数:地上7階・地下1階
竣工:2002年3月末
国立国会図書館 国際子ども図書館 アーチ棟
所在地:東京都台東区上野公園12-49 (map)
設計者:安藤忠雄建築研究所+日建設計
敷地面積:7735.31m²、建築面積:1102.67m²、延床面積:6,184.11m²
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造および一部鉄筋コンクリート造、階数:地上3階・地下2階
竣工:2016年6月末

[ 参考資料 ]
国際子ども図書館建物案内 (PDF)

[ 関連するサイト ]
国立国会図書館 国際子ども図書館
国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展-挑戦-