大林コレクション展「安藤忠雄 描く」、WHAT MUSEUMで開催

寺田倉庫が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM (ワット ミュージアム)」は、2021年9月25日(土)から2022年2月13日(日)まで、『大林コレクション展「安藤忠雄 描く」』を開催するのでメモしておきます。(photo:WHAT MUSEUM)

本展では、建築家 安藤忠雄氏による長さ10mにおよぶドローイングを中心に、初期建築作品のスケッチ、未完のプロジェクトのシルクスクリーンを含む平面作品15点を展示します。安藤氏のプロジェクトは、未来を 「想い描くこと」、それを「図として描くこと」から始まります。和紙に描かれた細いペンと色鉛筆の繊細で柔らかな筆致からは、同氏が真摯に都市と建築に向き合う姿が垣間見え、ダイナミックなドローイングの筆跡からは、力強く未来に向かって挑む姿が連想されます。

展示の見所として、未完のプロジェクト《宇都宮プロジェクト》、《中之島プロジェクトⅠ (大阪市役所)》のほか、日本初公開となる上海ビエンナーレ(2000年開催)で制作された長さ10mの《ベネッセハウス-直島コンテンポラリーアートミュージアム》ドローイングと彫刻家 グザヴィエ・ヴェイヤン氏による高さ約2mの彫刻《Tadao Ando》 が展示されます。

本展と同時開催として、大林コレクションのアーティストがさまざまな視点で都市を捉えた写真が並ぶ「都市と私のあいだ」、40点以上の貴重な現代アート作品を総覧できる「Self-History」、これらの展示を通して、同コレクションの変遷に迫るとともに、収集作品群への多角的なアプローチを試みます。

安藤忠雄氏は、1941年大阪生まれ。建築家 / 東京大学名誉教授。世界各国を旅し独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。代表作に「住吉の長屋」、「光の教会」、「ピューリッツァー美術館」、「地中美術館」、「こども本の森 中之島」、「和美術館」、「ブルス・ドゥ・コメルス・ピノー・コレクション」など。

1979年日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2002年米国建築家協会(AIA)ゴールドメダル、2003年文化功労者、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞、2021年レジオン・ドヌール(コマンドゥール)叙勲など受賞多数。イェール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授、東京大学教授を歴任し、現在東京大学名誉教授。

1991年ニューヨーク近代美術館、1993年ポンピドゥーセンター(パリ)、2017年国立新美術館、2018年ポンピドゥーセンター、2021年復星(Fosun)芸術センター(上海)、和美術館(佛山)にて個展開催。著書に「建築を語る」(1999)、「連戦連敗」(2001)、「安藤忠雄 仕事をつくるー私の履歴書」(2012)、「住宅」(2017)など。

大林コレクション / 大林剛郎氏は、1954年東京都生まれ。公益財団法人大林財団理事長。国際芸術祭「あいち2022」組織委員会会長、ほか国内外の美術館評議員やインターナショナル・カウンシル・メンバーを務めました。著書は「都市は文化(アート)でよみがえる」(2019)。

WHAT MUSEUMは、2020年12月、東京・天王洲にオープンし、寺田倉庫が作家やコレクターから預かっている貴重なアート作品を公開する芸術文化発信施設です。

大林コレクション展「安藤忠雄 描く」
会期:2021年9月25日(土)~2022年2月13日(日)
会場:WHAT MUSEUM 1階 Space2 (map)
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜日 ※祝日の場合、翌火曜休館
チケット料金:一般1,200円
※チケット購入はオンラインによる日時指定の事前予約制

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