ほぼ、空:青木淳+リチャード・タトル、東京オペラシティ アートギャラリーで開催

東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーでは、建築家 ⻘⽊淳氏と美術家 リチャード・タトル氏が対話を重ねて実現する展覧会『ほぼ、空:青木淳+リチャード・タトル』が2026年7月18日(土)から9月23日(水・祝)まで開催されているのでメモしておきます。(photo:東京オペラシティ アートギャラリー|プレスリリース[PDF])

「ほぼ、空」というタイトルの通り、本展では作品に導かれてななめ上を⾒上げることが促されます。⽇々の暮らしのなかで、私たちはスマートフォンを⾒たり本を読んだりするなどして、多くの時間を下を向いて過ごしています。しかし本展では、上⽅を眺めることで溢れるほどの情報から逃れると同時に、その下に空間が⽣まれていることに思い当たります。

⻘⽊氏は、美術館とは「そこに⼈が過ごすことで思いがけない出来事や関係が⽣まれてくる、かたちを定め切らない⺟体のような空間」であり、「⼼がふーっと浮かぶような」場であるといいます。またタトルは、「アーティストとしての私の仕事は、この⾃由を獲得し、与えること」であり、「⼈々が安⼼できるような空間をつくりたい」と語っています。本展は、訪れた⼈々がそこで微細な変化に意識を向け、各々の時間を過ごすことのできる、美術館という空間の可能性をめぐる実験でもあります。

建造物に⾒えるものは機能を持たず、鮮やかな⾊彩は⼤気に揺らいで、すべては流動的です。具体的な意味に縛られることのないその空間で、来場者の視線は溢れるほどの情報から切り離されて、私たちが⾒る前からそこにあった世界の姿を改めて⾒直すでしょう。

青木淳氏は、1956 年横浜⽣まれ。1982年東京⼤学⼤学院建築学科修⼠課程修了。1983年から1990年
まで磯崎新アトリエに勤務。1991年⻘⽊淳建築計画事務所設⽴。 プール施設 遊⽔館(1993)、潟博物館 (1997)、⻘森県⽴美術館 (2006)、⼤宮前体育館 (2013)、三次市⺠ホールきりり (2014)、京都市京セラ美術館 (2020、⻄澤徹夫との共同設計)など、個⼈住宅から公共建築、商業施設まで幅広く⼿掛けています。《U bis》(2002、「現代美術への視点――連続と侵犯」、東京国⽴近代美術館)、《⾚と⻘の線》(2013、スパイダーズ[杉⼾洋と町本知亜希とのユニット]での参加、「あいちトリエンナーレ2013」名古屋市美術館会場)、「はっぱとはらっぱ」展⽰案 (2009-2011、スパイダーズ[杉⼾洋、⼤⽯雅之、町本知亜希、村⼭徹とのユニット]での制作、⻘森県⽴美術館)のアートワークのほか、建築、美術、⽂学の多分野における執筆など、その活動は多岐にわたります。

リチャード・タトル (Richard Tuttle)氏は、1941 年アメリカ・ニュージャージー州⽣まれ。現在はニューヨークとニューメキシコを拠点に活動。トリニティ・カレッジで哲学と⽂学を学び、1965年にベティ・パーソンズ・ギャラリーで初個展。1975年34歳の時、ホイットニー美術館で個展を開催し⼤きな反響を呼びました。ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェクト、ホイットニー・ビエンナーレなど、主要な国際展に数多く参加。 絵画を解体するようにキャンバスをカットし展⽰する《クロス・ピース》や、ワイヤーとその影、ドローイングの線で構成する《ワイヤー・ピース》などの初期の代表作をはじめ、ドローイングともペインティングとも彫刻とも⾔えるジャンルを超えた⾃由な表現は、常にアートシーンを刺激し次世代にも⼤きな影響を与えました。

ほぼ、空:青木淳+リチャード・タトル
会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー (map)
開館時間:11:00~19:00
休館日:月曜日、7月21日(火)、8月2日(日) ※7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館
入場料:一般1,800円
問い合わせ:ハローダイヤル Tel.050-5541-8600

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