野口里佳 不思議な力、東京都写真美術館で開催

東京・恵比寿の東京都写真美術館では、『野口里佳 不思議な力』展を2022年10月7日(金)から2023年1月22日(日)まで開催しているのでメモしておきます。(photo:東京都写真美術館)

野口里佳氏は、1995年「写真3.3m² (ひとつぼ)展」と1996年「写真新世紀」展でのグランプリ受賞以降、〈フジヤマ〉(1997年–)、〈飛ぶ夢を見た〉(2003年)、〈太陽〉(2005–08年)、〈夜の星へ〉(2014-15年)などの写真・映像作品を国内外の展覧会で発表し、国際的にも高い評価を受けている写真家です。

野口氏はこれまでに、水中や高地、宇宙といった未知の領域と人間との関わりをテーマにした作品を手がけてきました。近年では、日常や周囲に満ちる無数の小さな謎の探求を通して、見るものの感覚や想像を解き放つような表現を追求しています。写真と映像、ドローイングによって構成される本展は、初期作品〈潜る人〉(1995年)から最新作〈ヤシの木〉(2022年)までを出品作品に含み、時間や場所も超えていく写真の「不思議な力」に導かれるように、野口氏がこれまでに出会ってきた様々な現象や光景が描き出されます。その独自の作品表現に触れることは、それぞれの存在がこの世界に生きていることの意味を見つめ直し、また写真・映像のもつ「不思議な力」とは何なのかを考えるきっかけとなることでしょう。

なお、開催期間中、野口里佳氏によるアーティスト・トーク (事前申込制、申込多数の場合は抽選)や担当学芸員によるギャラリー・トークが行われる予定です。

野口里佳氏はさいたま市出身、現在は那覇市在住。1992年より写真作品の制作を始め、展覧会を中心に作品を発表。現代美術の国際展にも数多く参加しています。2002年、第52回芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)を受賞。国内での主な個展に「予感」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2001年)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、2004年)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、2011–2012年)など。作品は東京国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥ・センターなどに収蔵されています。

野口里佳 不思議な力 Noguchi Rika:Small Miracles
会期:2022年10月7日(金)~2023年1月22日(日)
会場:東京都写真美術館 2階展示室(map)
開館時間:10:00~18:00 (木・金曜日は20:00まで)
休館日:毎週月曜日 (祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、12月29日(木)~1月1日(土)、1月4日(火)
※12月28日(水)、1月2日(日)、1月3日(月)は臨時開館
入場料:一般700円
問い合わせ:Tel.03-3280-0099

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