ポーラ・シェア展、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)では、第371回企画展『ポーラ・シェア:Serious Play』が2019年2月4日(月)から3月25日(月)まで開催するのでメモしておきます。(photo:ギンザ・グラフィック・ギャラリー)

ニューヨークを舞台に数々のエポック的なデザインを生み出してきたポーラ・シェア(Paula Scher)氏は、1970年代のデビュー当初から音楽業界でその頭角を現し、鮮烈な印象を与えるアルバム・カバーの数々を世に送りだしました。その後、世界最大級のデザイン会社ペンタグラムの一員となり、ニューヨーク中に旋風を巻き起こすこととなるザ・パブリック・シアターの仕事をはじめ、広告、ロゴデザイン、環境デザインなど、質量共に充実した実績を残してきました。シティバンクのロゴ、ハイラインの案内表示、野外シェイクスピア劇やジャズライブ劇場のVIなど、今現在でもマンハッタンの街を少し歩くだけで、驚くほどあちらこちらでシェア氏のデザインワークを目にすることが出来ます。

本題Serious Play (シリアス・プレイ) ー[本気]の[遊び]は、シェア氏にとってまさしくデザイナーとしての目標のような言葉です。本気⇒まじめ⇒ありきたり⇒死ぬほど退屈⇒再発見がシェア氏の仕事のサイクル。つまり、[本気]が[まじめ]に移行した時点で[遊び]が消えてしまい、次の境地を探す旅がまたはじまるのです。

本展では、傑出したポスター作品をはじめ、ロゴデザイン、空間デザイン、ブックデザイン他、充実したキャリアのなかでもエポック的な仕事に焦点をあて、紹介します。また、20年ほど前から取り組んでいる一連の地図アートから選出した16作品により、シェアの創作世界のもうひとつの魅力を明らかにします。

ポーラ・シェア(Paula Scher)氏は、世界有数の名声を博しているグラフィックデザイナー。タイラー・スクール・オブ・アートより美術学士を取得、コーコラン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン、メリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートおよびムーア・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインより名誉博士号を授与。1991年以降、国際的に高く評価されているデザイン会社、ペンタグラムのニューヨーク・オフィスのプリンシパルを務め、アイデンティティならびにブランディング・システム、環境グラフィックス、パッケージ、そして刊行物のデザインを シティバンク、マイクロソフト、ブルームバーグ、シェイクシャック、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)、ティファニー、 ハイライン公園、ザ・パブリック・シアター、メトロポリタン美術館の他、多くのクライアントのために手がけてきました。

現在までの受賞歴はコミュニケーション・デザインでナショナル・デザイン・アワード、AIGA メダル、クライスラー・アワード・フォー・イノベーション・イン・デザインを含む数百件を数えます。世界的に活躍するアーティストでもあり、MoMA、 クーパー・ヒューイット国立デザイン美術館、アメリカ議会図書館、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館をはじめとする美術館などのコレクションに作品が収蔵されています。Netflix制作のドキュメンタリー・シリーズ「アート・オブ・デザイン」(原題・Abstract: The Art of Design)で、その人となりが紹介されています。

なお、シェア氏のギャラリートークが2月4日(月)16:00から17:30までyoutubeにてライブ配信される予定です。

第371回企画展「ポーラ・シェア:Serious Play」
会期:2019年2月4日(月)~3月25日(月)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (map)
開館時間:11:00~19:00
休館日:日曜・祝日
問い合わせ:Tel.03-3571-5206

[ 関連するサイト ]
ギンザ・グラフィック・ギャラリー

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