「ピアニスト」向井山朋子展、銀座メゾンエルメスで開催

東京・銀座の銀座メゾンエルメス フォーラムでは、オランダ・アムステルダムに拠点を置くアーティスト 向井山朋子氏の個展『「ピアニスト」向井山朋子展』が2019年2月5日(火)から2月28日(木)まで開催するのでメモしておきます。(photo:銀座メゾンエルメス)

向井山氏は、ピアニストとして国際的に活躍する傍ら、近年では自ら振付や演出を行う舞台作品やアートインスタレーションの発表など、幅広い分野で才能を発揮しています。

たった一人の観客のためのコンサートや、舞台上に鑑賞者が上がることで成立するパフォーマンスなど、従来の形式にとらわれない制作に挑戦する向井山氏の根底にある関心は一貫して、音楽が演奏される空間とそれに関わる人びと、演奏者や観客が音楽をどのように受け止め、またその空間を知覚するかの問いかけです。

会期中の連続するピアノのパフォーマンスをベースとした展覧会「ピアニスト」は、自然と人間の時間を律する立春から始まります。ピアノの森のインスタレーションの中で、演奏は毎日行われ、前後の時間を含めた数時間だけオープンします。日々、1時間ずつの時差を伴う環境の中で、いつもとは異なる時間が、ゆっくりと回転してゆきます。コンサートホールでも劇場でもなく、音楽スタジオとも異なるアート・ギャラリーを舞台にして、ピアニストと鑑賞者は交差します。ギャラリーを訪れる人は、意図的にずらされた非日常の回転盤の上で、「ピアニスト」のインスタレーションの一部となることを受け入れてゆきます。一方、向井山氏も、鑑賞者を「開かれており、無防備で、可能性に満ちた作品のパートナー」として受け入れ、私たちはお互いに冒険への理想の道付けを得ることになります。

向井山朋子氏は、ピアニスト/美術家。オランダ、アムステルダム在住。1991年、ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクール優勝。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(オランダ)、ニューヨーク・フィルハーモニック(米国)をはじめ、世界の楽団にソリストとして招聘され、新作の初演に携わっています。近年は従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション作品を発表。関心は一貫して、音楽が演奏される空間とそれに関わる人間(演奏者、観客)の知覚であり、さまざまな境界、例えば日本とオランダ、自身のあるいは他者の身体性、セクシュアリティ、演奏と記憶などを横断、侵犯、共存する作品の演奏・制作を目指しています。2007年に向井山朋子ファンデーション(オランダ)、2015年に一般社団法人◯+(マルタス) (日本)を設立。音楽のみならず美術、建築、ファッション、ダンス、写真など幅広い分野とのコラボレーションやプロデュースの分野でも活動。 1993年に優れた音楽家に与えられる村松賞、2014年にオランダ国内の年間ベストダンス・パフォーマンスに与えられるディオラフテ・ダンス賞、2016年に第11回日本ダンスフォーラム賞を受賞。

「ピアニスト」向井山朋子展
会期:2019年2月5日(火)~2月28日(木)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム (map)
開館時間:日ごと異なります ※詳しくはウェブページでご確認ください
※パフォーマンスの内容は毎日異なり、各日の演奏時間は約50~120分の予定
入場料:無料
問い合わせ:Tel.03-3569-3300

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