表参道ヒルズ – ANDO建築スタンプラリー[5]

東京・六本木の国立新美術館で2017年9月27日(水)から12月18日(月)まで開催される『安藤忠雄展-挑戦-』に合わせて、展覧会の会期中、ANDO建築スタンプラリーが開催されるので、設置場所となる安藤忠雄氏の建築作品を紹介します。(photo:表参道ヒルズ)

スタンプの設置場所は、展覧会の会場となる国立新美術館と都内7か所の安藤氏の建築作品です。

ANDO建築スタンプラリー参加用紙(PDF)

【都内7か所にある安藤忠雄氏の建築作品】(順不同)
1. 21_21 DESIGN SIGHT
2. 国立国会図書館 国際子ども図書館
3. 東京大学 情報学環・福武ホール
4. 東京アートミュージアム
5. 表参道ヒルズ
6. 東急東横線渋谷駅
7. 東急大井町線上野毛駅

今回は、「表参道ヒルズ」を紹介します。

表参道ヒルズ
東京・表参道のランドマークとして長く親しまれてきた旧同潤会青山アパートは日本の集合住宅の原点とも言われ、1927年の完成から75年もの間、表参道のランドマークとして広く親しまれてきました。その一方で、建物は老朽化が進み、居住者を中心とした建替の動きはすでに昭和40年代から始まっていました。

表参道ヒルズ

1995年の阪神淡路大震災以降、事業実現に向けての具体的な検討を重ね、2002年の組合設立、2003年着工、2006年に竣工しました。歴史ある表参道の景観と環境との調和を第一に考え、地下空間を最大限効果的に活用することで建物本体の高さをケヤキ並木と同程度に抑え、積極的に屋上緑化を取り入れることにより、ケヤキ並木と融合する緑豊かな景観が生まれました。

表参道ヒルズ

また、人々の記憶に刻まれた景観を次の世代に継承したいという思いから、旧同潤会青山アパートを「同潤館」として再生、さらに、雨水を利用した「疎水」などによる新たな環境配慮など、「表参道ヒルズ」には、街の歴史や文化を大切に育みながら、いつまでも多くの人々に親しまれるよう、さまざまな工夫が施されています。

表参道ヒルズ 大階段

本館中央の6層(地下3階~地上3階)の吹抜け空間や、それを螺旋状に囲むように表参道の坂とほぼ同じ勾配を持つ長さ700mの“スパイラルスロープ” (第二の表参道)、吹抜け空間中央(地下1階から地下3階)の大階段、そして大階段につながる地下3階には約500²の広さを持つ多目的スペースなどが配置されています。

表参道ヒルズ 大階段

上層部に配置されたレジデンス「表参道ヒルズ ゼルコバテラス」(西棟3~4階・東棟4~6階)は、全室(38戸)が街の象徴であるけやき並木を一望できる全戸南向きで、間口が広い窓ガラス越しに表参道の四季を味わうことができます。

表参道ヒルズ
所在地:東京都渋谷区神宮前4-12 他 (map)
設計者:安藤忠雄建築研究所、森ビル設計共同体(入江三宅設計事務所)
敷地面積:6,051.36m²、建築面積:5,030.76m²、延床面積:34,061.72m²
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄筋コンクリート造および鉄骨造、階数:地上6階・地下6階
竣工:2006年1月末

表参道ヒルズ
国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展-挑戦-