東京大学 情報学環・福武ホール – ANDO建築スタンプラリー[3]

東京・六本木の国立新美術館で2017年9月27日(水)から12月18日(月)まで開催される『安藤忠雄展-挑戦-』に合わせて、展覧会の会期中、ANDO建築スタンプラリーが開催されるので、設置場所となる安藤忠雄氏の建築作品を紹介します。(photo:東京大学 情報学環・福武ホール)

スタンプの設置場所は、展覧会の会場となる国立新美術館と都内7か所の安藤氏の建築作品です。

ANDO建築スタンプラリー参加用紙(PDF)

【都内7か所にある安藤忠雄氏の建築作品】(順不同)
1. 21_21 DESIGN SIGHT
2. 国立国会図書館 国際子ども図書館
3. 東京大学 情報学環・福武ホール
4. 東京アートミュージアム
5. 表参道ヒルズ
6. 東急東横線渋谷駅
7. 東急大井町線上野毛駅

今回は、「東京大学 情報学環・福武ホール」を紹介します。

東京大学 情報学環・福武ホール

東京大学 情報学環・福武ホールは、東京大学創立130周年を記念して計画された、200人収容のホールを含む校舎施設で、ベネッセコーポレーション会長兼CEOの福武總一郎氏による寄附に基づき、安藤忠雄氏の設計によって建築され、2008年3月26日に竣工しました。

奥行き15メートル、長さ100メートルの細長い敷地形状で、本郷通り側には樹齢100年以上、高さ30メートル余りの見事な楠の鬱蒼とした緑があり、キャンパス内外を緩やかに隔てています。ここでは敷地の緩衝地帯としての性格を継承すること、並びに線形の敷地形状を活かした新たなパブリック・スペースをつくりだすことを目標としています。

東京大学 情報学環・福武ホール
楠の緑の景観を遮らない高さまでに抑えた結果生まれた地上部分のファサードについては同様に長い間口を持つ京都の三十三間堂を参照し、全体のプロポーションを決定しています。キャンパス内ストリートとの境界には、建物と並行してコンクリートの壁「考える壁」を立てています。これは結界としてではなく、壁背後に広がる地下空間と、既存の大学空間をつなぐ「間」の創出を意図したものです。

東京大学 情報学環・福武ホール「考える壁」
キャンパス内に空白の場を創りだす、この「考える壁」の向こうで、学生たちの活発な知的活動が展開する風景を期待して計画に臨んでいるとのことです。

本建物は2008年度グッドデザイン賞、2010年度BCS賞を受賞しています。

東京大学 情報学環・福武ホール
所在地:東京都文京区本郷7-3-1 (map)
設計者:安藤忠雄建築研究所
敷地面積:402,682.18m²、建築面積:1,454.15m²、延床面積:4,045.66m²
構造:鉄筋コンクリート造、階数:地上2階・地下2階
竣工:2008年3月末

[ 関連するサイト ]
東京大学 情報学環・福武ホール
国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展-挑戦-