「Moments of life」展、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催

東京・表参道のルイ・ヴィトン 表参道ビル7階「エスパス ルイ・ヴィトン東京」では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンによる「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環として、ドイツ人アーティスト、ヴォルフガング・ティルマンス氏の個展『Moments of life』が2023年2月2日(木)から6月11日(日)まで開催されるのでメモしておきます。(photo:ルイ・ヴィトン 表参道店)

フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、2007年以降、ティルマンス氏の作品を迎え入れ続け、現在30点を超える作品を所蔵しています。本展では、そのコレクションから厳選した作品を紹介します。

ヴォルフガング・ティルマンス (Wolfgang Tillmans)氏は、1980年代後半以来、写真やイメージの創造の境界線を拡張する作品群を展開しています。ティルマンス氏の写真作品は、サイズは大小あり、時には超大判で、モノクロもカラーもあり、屋内外で撮影され、壁に貼り付けたり額装されたり、多岐にわたります。肖像画、静物画、風景画といった伝統的なジャンルに立ち戻りつつ、コピー機での拡大印刷や暗室での抽象表現など、写真印刷技術の実験も行っています。

ティルマンス氏は、写真を社会的、あるいは政治的な実践と捉え、自らを取巻く環境への深い共感を表現しています。自宅や旅先で仲間や日常生活に目を向け、1980年代のポストパンク世代の若者や音楽におけるさまざまなカウンターカルチャー、ゲイコミュニティの目撃者となり、世界中に溢れる自然の持つ不滅の一瞬を捉えるティルマンスは、インクジェットプリントを通して、日常の断片と身体の脆弱性を写し出してきました。

2000年にはテートモダンの主催するターナー賞を受賞しています。これは、イギリス出身ではない写真家・アーティストとしては初の快挙となります。2021年、ウィーン・ルートヴィヒ財団近代美術館において大々的な個展が開催され、2022年の秋にはニューヨーク近代美術館において大規模な回顧展が催されました。日本国内では、2015年に大阪の国立国際美術館においてティルマンス氏の個展が開催されています。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、現代アートとアーティスト、そしてそれらのインスピレーションの源となった重要な20世紀の作品に特化した芸術機関です。公益を担うフォンダシオンが所蔵するコレクションと主催する展覧会を通じ、幅広い多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。カナダ系アメリカ人の建築家フランク・ゲーリー氏が手掛けた建物は、既に21世紀を代表する建築物と捉えられており、芸術の発展に目を向けたフォンダシオンの独創的な取組みを体現しています。2014年10月の開館以来、800万人を超える来館者をフランス、そして世界各地から迎えてきました。

ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」
会期:2023年2月2日(木)~6月11日(日)
会場:ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階「エスパス ルイ・ヴィトン東京」 (map)
開館時間:11:00~19:00
問い合わせ:Tel.0120-00-1854 (事前予約可)

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