ヘスス・ラファエル・ソト作品展、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催

東京・表参道のルイ・ヴィトン 表参道ビル7階「エスパス ルイ・ヴィトン東京」では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンによる「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの第6弾として、今は亡きアーティスト、ヘスス・ラファエル・ソト氏によるインスタレーション『Pénétrable BBL Bleu』が2018年12月7日(金)から2019年5月12日(日)まで開催されるのでメモしておきます。(photo:ルイ・ヴィトン 表参道店)

本プログラムは過去3年にわたり、東京、ヴェネツィア、ミュンヘン、そして北京のエスパス ルイ・ヴィトンにおいて、未公開のコレクションを展示してきました。国際的なプロジェクトを通じて、その活動を広く一般に公開するというフォンダシオンの意向を、こうした展示を通して実現してきました。

ヘスス・ラファエル・ソト (Jesus Rafael Soto)氏 (1923-2005)は、ベネズエラに生まれ、1950年にパリに移住。1960年代後半に錯覚性を特徴とする作品群を発表し、キネティック彫刻や大規模な視覚的インスタレーションを牽引するアーティストとして知られるようになりました。

「Pénétrable BBL Bleu」シリーズの各作品は、没入型のインスタレーションとして制作されました。何百もの細い垂直な棒を空間に吊り下げて作り上げた集合体から成り、鑑賞者は誘い込まれ、その中を浸透していくことになります。「知覚可能な空間の顕現」とソト自ら形容したように、彼は数多くのバージョンを生み出すなかで、音 (聴覚) を含む様々な知覚的体験を盛り込みました。それぞれの作品の形状や色の反復によって生じる動きの「印象」は真の視覚的錯覚に取って代わられ、その視覚的錯覚は作品の振動的・動的な衝撃を高めていきました。オプ・アートからキネティック・アートへと変遷する中で、最終的には芸術と鑑賞者との関係性をも変容させていったのです。

本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵のコレクションから、象徴的な作品である「Pénétrable BBL Bleu」(1999年、ed. Avila 2007年)を公開します。展示空間を覆う「Pénétrable BBL Bleu」を前に、人はただ観るだけではなく参加を迫られます。鑑賞者は作品の中を通り抜けることで、その動的で視覚的な作用に没入することができるのです。

本シリーズを通じて、ソト氏は、空間は空虚な場所ではないことを私たちに思い出させ、実際に素材に触れる体験に よって、目に見えないものを感じとらせるのです。

ヘスス・ラファエル・ソト 「Pénétrable BBL Bleu」
会期:2018年12月7日(金)~2019年5月12日(日)
会場:ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階「エスパス ルイ・ヴィトン東京」 (map)
開館時間:12:00~20:00
問い合わせ:Tel.03-5766-1094

[ 関連するサイト ]
Espace Louis Vuitton Tokyo
楽天で『Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン)』の商品を探してみませんか?

Dan Cameron (著), Susan Green (編集), その他
¥4,145 (2019.3.1時点)
Amazon.co.jp
Jesus Soto (著), Ariel Jimenez (著)
¥2,997 (2019.3.1時点)
Amazon.co.jp
Tatiana Cuevas (編集), Paolo Santoscoy (編集)
¥101,707 (2019.3.1時点)
Amazonマーケットプレイス