Steven Holl:Making Architecture、建築倉庫ミュージアムで開催

東京・品川の寺田倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムでは、2019年11月8日(金)から2020年1月18日(土)まで、企画展『Steven Holl:Making Architecture』を開催しているのでメモしておきます。(photo:建築倉庫ミュージアム|プレスリリース[PDF])

本展はスティーブン・ホール氏の近作を中心として企画され、2018年のニューヨーク展を皮切りに、ソウル、北京、南京、上海に続く日本巡回展となります。

アメリカを代表する建築家 スティーブン・ホール氏は72歳になった現在も、ニューヨークと北京にオフィスを構えながら精力的に活動を続けており、世界中で多くのプロジェクトが進行しています。ホールの設計の源は、毎朝描かれる水彩画であり、愛用する5”x7”(約12.7cm×17.8cm)のスケッチブックに描かれた水彩画はのべ3万枚を超えます。水彩画のイメージを基にし、3Dモデリングツールによってスタディされ、模型が制作され、またスケッチに戻る。原初的なアプローチと最先端デジタルツールの双方を駆使し、検討を繰り返すというプロセスからホール氏独自の建築が生み出されてきました。

この展覧会では、上海展から追加された6作品を含め、ホール氏の近作17作品を中心に、100点を超えるドローイングのほか、スタディ模型、プレゼンテーション模型、建築図面や映像など、のべ150点が日本初展示されます。模型とドローイングによるスタディを繰り返し、ホール氏がどのようにアイデアから実作に進めていくかのメイキング(プロセス)を垣間見ることができます。

「Making Architecture=建築をつくる」、そのシンプルかつ信念に溢れるホール氏の手法と、建築家がこだわり続ける創作の姿勢を体験することができます。

スティーブン・ホール氏は、1947年アメリカ・ワシントン生まれ。ワシントン大学を経て、1976年に建築設計事務所を設立。1981年よりコロンビア大学で教鞭をとりながら、現在ニューヨークと北京に事務所を構え、ニューヨークにて自身の財団 Steven Myron Holl Foundationを設立。代表的な作品は、「キアズマ現代美術館」(ヘルシンキ・1998)、「MITシモンズ・ホール (学生寮)」(マサチューセッツ・2002)、「リンクト・ハイブリッド」(北京・2009)など。AIA ゴールドメダル(2012)、高松宮殿下記念世界文化賞(2014)を受賞。

Steven Holl:Making Architecture
会期:2019年11月8日(金)~2020年1月18日(土)
会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A、B (map)
開館時間:11:00~19:00
休館日:月曜日 ※月曜が祝日の場合翌火曜休館
入場料:一般3,100円
問い合わせ:Tel. 03-5769-2133

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