平田晃久展 Discovering New、TOTOギャラリー・間で開催

TOTO ギャラリー・間

東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間では、建築家 平田晃久氏の個展『平田晃久展 Discovering New』を2018年5月24日(木)から7月15日(日)まで開催するのでメモしておきます。(photo:TOTOギャラリー・間|プレスリリース[PDF])

本展では、建築を広義の生命活動として再発見することで新たな可能性を見出そうとする、平田晃久氏の試みを紹介します。平田氏は建築を「生成する生命活動の一部」ととらえ、植物・生物・気象現象などの有機活動をつかさどる摂理を建築に取り込むことで、建築の本来のあり方を模索してきました。「建築とはからまりしろをつくることである」という平田氏のコンセプトは、建築が一個体としての役割を超えて、生きている世界の一部となる可能性を見出すものです。

平田氏の思想が公共建築として結実した「太田市美術館・図書館」(2017年)は、市民を巻き込んだ設計プロセスを経て、内と外が有機的に絡まり合う豊かな公共空間を実現し、街の新たなランドマークとして多様な活動の場を提供しています。また同年完成した「Tree-ness House」(2017年、住宅・ギャラリー)は、複雑に積層したボックスにひだ状の開口部と植物が絡まりあい、都市部における多層的な居住環境を生み出しています。

本展は、こうした平田氏の建築活動の現在の到達点を示すものです。過去約10年間に取り組んだ国内外の建築活動と進行中のプロジェクトを、コンセプト別に体系化し俯瞰することで、平田氏の建築哲学と世界観を体感することができます。

平田晃久氏は、1971年大阪府に生まれ、1994年京都大学工学部建築学科卒業。1997年京都大学大学院工学研究科修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務。2005年平田晃久建築設計事務所を設立。2015年より京都大学准教授。工学博士。主な作品に「桝屋本店」(2006)、「Bloomberg Pavilion」(2011)、「Kotoriku」(2014)、「太田市美術館・図書館」(2017)等。第19回JIA新人賞(2008)、Elita Design Award(2012)、第13回ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞(2012、日本館協働受賞)、日本建築設計学会賞(2015)等受賞多数。2016年にニューヨーク近代美術館(MoMA)にて”Japanese Constellation”展参加。

平田晃久展 Discovering New
会期:2018年5月24日(木)~7月15日(日)
会場:TOTOギャラリー・間 (map)
時間:11:00~18:00
休館日:月曜、祝日 ※2月11日(日・祝)は開館
入場料:無料
問い合わせ:Tel.03-3402-1010

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