ベルナール・ビュフェ回顧展、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催

東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは、20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人ベルナール・ビュフェ氏の回顧展『ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代』が2020年11月21日(土)から2021年1月24日(日)まで開催されているのでメモしておきます。(photo:Bunkamura)

ビュフェ氏は、1928年、パリ生まれ。44年、国立高等美術学校に入学。48年、20歳にして権威ある批評家賞を受賞し脚光を浴びます。生涯の伴侶となるアナベルとは58年に出会い結婚。その後も国内外での個展、レジオン・ドヌール勲章受章など、名誉ある画業を辿ります。しかし、心の中の孤独が癒えることはなく、99年に自ら命を絶ちました。

ビュフェ氏の刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。抽象絵画が主流となっていくなかで、人気作家となっていったビュフェは批判されながらも自らの道を貫きます。そして近年、パリ市立近代美術館で本格的な回顧展が開かれるなど、再評価が高まっています。

疫病の不安が重くのしかかり、多くの自然災害に翻弄される今、本展は我々と共通点のある時代を生き抜いたこの画家の作品世界を、年代を追う形で「時代」という言葉をキーワードに、ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)が所蔵する油彩を中心とした約80作品で振り返ります。

ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代
会期:2020年11月21日(土)~2021年1月24日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム (map)
開館時間:10:00~19:00
休館日:2021年1月1日(金・祝)
入場料:一般1,600円
※2021年1月9日(土)以降の土日祝日に限りオンラインによる入場日時予約が必要
問い合わせ:ハローダイヤル Tel.03-5777-8600

[ 関連するサイト ]
Bunkamura ザ・ミュージアム

ベルナール・ビュフェ (著), 赤瀬川原平 (寄稿), 加藤周一 (寄稿)
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