HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi’s Summer

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)では、第367回企画展『HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi’s Summer』が2018年7月6日(金)から8月25日(土)まで開催しているのでメモしておきます。(photo:ギンザ・グラフィック・ギャラリー)

1970年代の幕開けとともに登場し、一商業施設を超えて社会現象となったPARCO。山口はるみ氏は、イラストレーターとしてその立ち上げ当初から広告制作に携わり、一躍時の人となりました。山口氏が描いた女性たち=Harumi Galsは、PARCOの宣伝戦略と絡み合いながら、新しい生き方を志向する当時の女性たちを大いに元気づけたのです。そして、まさに画面から飛び出さんばかりの、強く、明るく、しなやかなHarumi Galsたちのエネルギーは、広告という役割を終えた今日でもなお、色褪せることなく、人々を魅了し続けています。

本展では、山口はるみ氏自身の発案により、グラフィックアーティスト/アートディレクター YOSHIROTTEN氏をコラボレーターとして迎え、2018年夏限定 [Harumi’s Summer] を展開します。当初の目的から切り離されても、その輝きを失わない普遍的な力が山口の仕事ひとつひとつに宿っているからこそ実現できる試みです。エアブラシによる代表作をはじめ、多彩な表現技法を採用したPARCO「のように」シリーズや、「吉屋信子伝」(田辺聖子著)のための美しい挿絵、JRAのために描いた優雅な馬たち他、山口氏が対象と真摯に向き合い、技法を吟味し、世に送りだしてきた傑作の数々を、YOSHIROTTEN氏独自の視点で切り取り、再構築します。

’時代を弾くイラストレーション’ ― 山口氏の盟友小池一子氏がそのように評する山口はるみ氏の仕事と、新世代のクリエイティブとの、ひと夏限りのセッションが楽しめます。また、会期中には小池一子氏+山口はるみ氏+YOSHIROTTEN氏のギャラリートークが開催されます。

山口はるみ氏は、松江市生まれ、東京芸術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部デザインルームを経て、フリーランスのイラストレーターとして、劇場、映画館、ミュージアム、レストラン、そしてアパレル店舗を融合したPARCOの広告制作に参加。1972年よりエアブラシを用いた女性像を描き、一躍時代を象徴するアーティストとなる。近年、山口氏の作品は、2018年Nottingham Contemporary(イギリス)「The House of Fame」、2017年Centre Pompidou-Metz (フランス)「Japanorama. A new vision on art since 1970」、2016年PARCO MUSEUM個展「Hyper! HARUMI GALS!!」(東京)といった展覧会で国内外の美術館でも発表されている。 パブリックコレクションとして、Museum of Modern Art(ニューヨーク)、CCGA現代グラフィックアートセンター(福島)などに作品を収蔵。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第367回企画展
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi’s Summer」

会期:2018年7月6日(金)~8月25日(土)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (map)
開館時間:11:00~19:00
休館日:日曜・祝日
問い合わせ:Tel.03-3571-5206

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