東京都現代美術館、リニューアル・オープン記念展開催

東京・木場公園内の東京都現代美術館は、同館の諸設備の改修と利便性の向上を図るためおよそ3年にわたる休館を経て、2019年3月29日(金)にリニューアルオープンを迎え、企画展及びコレクション展が6月16日(日)まで開催しているのでメモしておきます。(photo:東京都現代美術館|プレスリリース[PDF])

今回の改修では、経年劣化に伴う設備機器の更新をはじめ、展示室内のエレベーター増設、多目的トイレの拡充といったバリアフリーの向上、子育て支援設備の充実、館内外を巡ることができる回遊動線の再整備などを行い、木場公園側のアプローチを軸としたパブリックスペースの整備、美術図書室の改装などを実施しました。また、レストラン、カフェ& ラウンジには新店舗がオープンし、ミュージアム
ショップが再オープンしました。

さらに、美術館内外のサインを一新し、アートディレクター 色部義昭氏によるサイン計画するとともに、建築家 長坂常氏(スキーマ建築計画)によるサインと一体的にデザインされた什器を設置しました。

同館リニューアル・オープン記念展として、企画展『百年の編み手たちー流動する日本の近現代美術ー』と、コレクション展『MOTコレクション ただいま / はじめまして』が開催されています。

企画展『百年の編み手たちー流動する日本の近現代美術ー』は、1910年代から現在までの百年にわたる日本の美術について、編集的な視点で新旧の表現を捉えて独自の創作を展開した編み手である作家たちの実践として、同館のコレクションを核に再考するものです。

岸田劉生氏が活躍した大正時代から現在まで、それぞれの時代の「編み手たち」は、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に制作してきました。

本展で試みる日本の近現代美術をめぐる語りは、揺るがぬ史観に基づくものというより、さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがせつつ制作を行う作家たちの活動に着目し、その背景を探っていくものです。さらに、時代とともに変化してきた、当館が位置する木場という地域をめぐる創造も紹介します。

企画展「百年の編み手たちー流動する日本の近現代美術ー」
会期:2019年3月29日(金)~6月16日(日)
会場:東京都現代美術館 (map)
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日、5月7日(火) ※4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館
料金:一般1,300円
問い合わせ:Tel.03-5245-4111

コレクション展『MOTコレクション ただいま / はじめまして』は、同館がこの3年弱に及ぶ休館中に、新たに収蔵した約400点の作品を中心に紹介し、その第一弾では、主に2010年代に制作された作品群に焦点を当てながら、修復後の作品なども加え、展示します。

同館では、現在、約5,400点の作品を収蔵しています。その範囲は、戦後美術を中心に、近代から現代に至る幅広いジャンルに及んでいます。こうした収蔵作品を紹介する「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切口を設け、同じ作品であっても常に新たな視点から鑑賞できるよう工夫しており、現代美術の持つ多様な魅力の発信に努めています。

コレクション展「MOTコレクション ただいま / はじめまして」
会期:2019年3月29日(金)~6月16日(日)
会場:東京都現代美術館 (map)
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日、5月7日(火) ※4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館
料金:一般500円
問い合わせ:Tel.03-5245-4111

[ 関連するサイト ]
東京都現代美術館

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