東京・南青山のプラダ青山店では、アメリカのアーティスト、映画監督、作家であるミランダ・ジュライ氏の東京での初個展『MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.』が2024年5月9日(木)から8月26日(月)まで開催されているのでメモしておきます。(photo:プラダ青山店)
本展は、ミラノ・プラダ財団の協力のもと、2024年10月14日(月)までミラノのプラダ財団Osservatorioにて公開中のジュライ氏の美術館初個展「Miranda July: New Society」と同時開催するもので、ミア・ロックス氏がキュレーションし、ジュライ氏の最新作である、インスタグラムを通じた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションを元にしたマルチチャンネルビデオインスタレーション《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》を展示します。本作品の参加者はジュライ氏からの一連のプロンプトに対するリアクション動画を送信し、それをジュライ氏がSNSコンテンツ向けに開発された無料編集アプリの切り取りツールを使って自分のスタジオに取り込みます。そうして完成したのが、ジュライ氏と参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索するシュールなパフォーマンスのシリーズです。
「《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》では、愛でられることで元気になるという、インスタグラムが叶えてくれることのひとつと私が考えていることを人の力で達成しようとしています」と、ミランダ・ジュライ氏は語っています。
キュレーターのミア・ロックス氏が説明するように、「これはジュライが好む活動形態です。彼女が交流を開始し、一定程度までコントロールしますが、同時にその中で他人の欲求や行為も歓迎します。彼女は遊び心ある形で、力とコントロールの共有を実験しているのです」。
ミラノ展は、こちらもロックス氏がキュレーターを務め、短編映画、パフォーマンス、インスタレーション作品、そして《F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)》の初公開など、1990年代初期から今日に至るまでのジュライ氏の30年に及ぶ活動をカバーします。本展はこのプロジェクトを、ジュライ氏の初期のパフォーマティブな作品やコラボラティブな作品に関するアイデアを考える出発点として利用します。
ミランダ・ジュライ氏は映画監督、アーティスト、作家。カリフォルニア州バークレーで育ち、現在はロサンゼルス在住。「ザ・フューチャー (The Future)」、「君とボクの虹色の世界 (Me and You and Everyone We Know)」(カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞とサンダンス映画祭審査員特別賞受賞、2020年にクライテリオン・コレクション社から再リリース)の脚本、監督、主演を務める。直近の映画作品は「さよなら、私のロンリー (Kajillionaire)」(2020年)。アート作品は、ウェブサイト《Learning to Love You More》(ハレル・フレッチャー共作)、《Eleven Heavy Things》(2009年ヴェネチア・ビエンナーレのために制作されたスカルプチャー・ガーデン)、《Somebody》(ミュウミュウと共同制作したメッセージアプリ)、高級百貨店内の異宗教リサイクルショップ (Artangel提供)など。
会期:2024年5月9日(木)~8月26日(月)
会場:プラダ青山店 6階 (map)
開館時間:11:00~20:00 ※開催日時は青山店の営業に準じる
入場料:無料
問い合わせ:Tel.0120-45-1913
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