トランスレーションズ展、21_21 DESIGN SIGHTで開催

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、企画展『トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう』が2020年10月16日(金)から2021年6月13日(日)まで会期を延長して開催されているのでメモしておきます。(photo:21_21 DESIGN SIGHT)

展覧会ディレクターには、国籍を超えてさまざまな表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェン氏を迎え、「翻訳」というコミュニケーションを通して、他者の思いや異文化の魅力に気づき、その先にひろがる新しい世界を発見する喜びを感じる機会を提供します。

「翻訳」ということばは、ある言語を異なる言語に変換すること、そしてそのプロセスを経て意思疎通を図る行為などを連想させます。その行為は、古くから異文化と接触し理解するための手段として行われ、今も私たちの日常のなかで続いています。日々進化するテクノロジーによって翻訳機能がめざましく発展し、言語の垣根を超えて「いつ」「どこ」にでも繋がることが可能となった昨今、かつては未知の世界であったものさえも身近に感じられるほどコミュニケーションのあり方は大きく変化しています。

「翻訳」を介したコミュニケーションは、文字による言語だけではなく、視覚、聴覚といった感覚や身体表現などを用いて、送り手と受け手をつなぐ「架け橋」の役割を担っています。そして、その過程で生まれる解釈や変換、表現は、デザインやアートにも共通します。本展では、ドミニク・チェン氏の「翻訳はコミュニケーションのデザインである」という考えに基づき、「翻訳」を「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの同士が意思疎通を図るためのプロセス」と捉え、その可能性を多角的に拓いていきます。

ここでは、AIによる自動翻訳を用いた体験型の展示や、複数の言語を母国語とするクレオール話者による映像、また、手話やジェスチャーといった豊かな身体表現、さらには人と動物そして微生物とのコミュニケーションに至るまで、さまざまな「翻訳」のあり方を提示する作品を紹介します。

トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう
会期:2020年10月16日(金)~2021年6月13日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2 (map)
開館時間:10:00~19:00
休館日:火曜日、年末年始12月26日(土)~1月3日(日) ※11月3日(火)、2月23日(火)、5月4日(火)は開館
入場料:一般1,200円
問い合わせ:Tel.03-3475-2121

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21_21 DESIGN SIGHT

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