9つのプロフィール 1935→2025、東京都現代美術館で開催

東京都現代美術館

東京・木場公園内の東京都現代美術館では、開館30周年記念 MOTコレクション『9つのプロフィール 1935→2025』を2025年8月2日(土)から11月24日(月・振休)まで開催するのでメモしておきます。(photo:東京都現代美術館|プレスリリース[PDF])

東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えました。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約3,500点で開館した当初の常設展示では、コレクションの中から「精選された代表作」によって第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていました。

その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし、変化します。2005年以降は、「MOTコレクション」展として、会期ごとに個々の作家に焦点をあてたり、横断的なテーマでメディアや制作年代の異なる作品を対比したりするなど、多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介しています。

30周年という節目にあたる今期は、『9つのプロフィール 1935→2025』と題して、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿ります。開館当初のように長い時間軸を設けて構成しながらも、部屋ごとに異なる複数の視点でコレクションを見つめなおします。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵品が充実してきたことで戦後美術との繋がりを見出し、2025年と明記したのは、今ここの時点からコレクションを見ることを示しています。

本美術館の所蔵作品は、現在約6,000点となり、その内容も30年前と比較すると大いに多様化しています。コレクションは常に更新され、未完のまま次代に引き継がれていきますが、どこに焦点を当て、どう見せるかによって、様々なプロフィールがその都度生まれていきます。今期の展示が、過去から現在へと繋がるわたしたちの時代の美術について、改めて考える契機になるでしょう。

なお、会期中、ガイドスタッフによるギャラリートークが開催されます。

■出品予定作家 (敬称略)
青山悟、淺井裕介、荒川修作、O JUN、大岩オスカール、岡本信治郎、片岡純也+岩竹理恵、小泉明郎、開発好明、桂ゆき、風間サチコ、菊畑茂久馬、草間彌生、久保田成子、工藤哲巳、合田佐和子、小林正人、篠原有司男、新海覚雄、杉本博司、菅井汲、高松次郎、辰野登恵子、立石紘一 (タイガー立石)、鶴岡政男、照屋勇賢、冨井大裕、豊嶋康子、中村宏、新潟現代美術家集団GUN、丸山直文、向井潤吉、山下菊二、横尾忠則、横山裕一、和田三造、李禹煥、サイモン・フジワラ、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ ほか

開館30周年記念 MOTコレクション
9つのプロフィール 1935→2025

会期:2025年8月2日(土)~11月24日(月・振休)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室 (map)
開館時間:10:00~18:00 ※8/15~9/26の毎金曜日は21:00まで開館
休館日:月曜日、8/12、9/16、10/14、11/4
※ただし、8/11、9/15、10/13、11/3、11/24は開館は開館
料金:一般500円
問い合わせ:ハローダイヤル Tel.050-5541-8600 (9:00~20:00)

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