ジョン・ルーリー展 walk this way、ワタリウム美術館で開催

東京・外苑のワタリウム美術館では、音楽・俳優活動を休止し、現在、画家として活動を続けるジョン・ルーリー (John Lurie)氏の展覧会『ジョン・ルーリー展 walk this way』を2019年4月5日(金)から7月7日(日)まで開催するのでメモしておきます。(photo:ワタリウム美術館)

1980年代初め、オフビートな映像と音楽で注目を集めた「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984年、監督:ジム・ジャームッシュ)という映画で主人公を演じたジョン・ルーリー氏は、ミュージシャンとしてこの映画の音楽も担当し、違和感のあるジャズが映像を一層印象深いものにしていました。

しかし、1990年代後半、ジョン・ルーリー氏は「ライム病」という難病を患い、映画と音楽の世界から姿を消し、一人で、自由な時間にできる絵画制作に活動の場を移します。かつて、ジャン=ミシェル・バスキア氏などと一緒に描いたこともあり、その構図や技法は卓越しています。ルーリー氏の描く世界は一見美しい夢の中のように見えますが、一方で痛烈な皮肉が込められ、登場する動物たちも小さく弱々しいが、実はマイペースで自由な喜びをもっています。近年、ルーリー氏は生活の大半をカリブ海の島に暮らし、一層、植物や動物などの自然が多く登場してきています。

本展は、同館で2010年の展覧会以来、二度目の開催となり、ルーリー氏が拠点とするカリブの島での暮らしを題材にした近作などを展示し、ルーリー氏の自由でアナーキーな作品世界を紹介します。

ジョン・ルーリー氏は1952年生まれ。1978年、ギタリストのアート・リンゼイらとジャズ・バンド「ラウンジ・リザーズ」を結成。1980年代に「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984)、「ダイン・バイ・ロー」(1986)など、ジム・ジャームッシュ監督の映画の音楽を担当するほか、俳優としても出演。1990年代後半にライム病を患い、音楽と俳優活動を休止。2004年より80年代に描いたドローイング作品の発表を始め、「ジョン・ルーリー:works on paper」展 (P.S.1、ニューヨーク、2006)、「ジョン・ルーリー展 ドローイング You are Here」(ワタリウム美術館、東京、2010)を開催しました。

ジョン・ルーリー展 walk this way
会期:2019年4月5日(金)~7月7日(日)
会場:ワタリウム美術館 (map)
開館時間:11:00~19:00 ※水曜日は21:00まで
休館日:月曜日 ※4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館
料金:大人1,000円
問い合わせ:Tel.03-3402-3001

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