メトロポリタン美術館、「Camp: Notes on Fashion」開催

米ニューヨーク・マンハッタンのメトロポリタン美術館 コスチューム・インスティチュートが毎年開催するファッションの展覧会、今年のテーマを「Camp (キャンプ)」として『Camp: Notes on Fashion』を2019年5月9日(木)から9月8日(日)まで開催するのでメモしておきます。(photo:メトロポリタン美術館|プレスリリース)

メトロポリタン美術館 コスチューム・インスティチュートは、2019年のテーマをニューヨークの作家 スーザン・ソンタグ (Susan Sontag)氏が1964年に発表したエッセイ「Notes on Camp (キャンプについてのノート)」に着想を得ました。「Camp (キャンプ)」とは、不自然で人工的、あるいは誇張されたものを好む感性、美学を意味し、ソンタグ氏が論考「キャンプについてのノート」などで提唱する、フランス語の「se camper (仰々しいファッションでポーズをとる、挑発的に振る舞う)」に由来する概念としています。昨年、その「キャンプ」をコム デ ギャルソン (Comme des Garcons)の2018-19年秋冬のテーマに据えていたことで、デザイナーである川久保玲氏が強く影響を受けていたと言われています。

本展では、その「キャンプ」が持つ豊かな美学的思想の起源を探るとともに、その周縁的なスタイルが、いかにメインストリームの文化へと影響を与える感性へと発展したかを読み解きます。出品作品は、婦人服、紳士服、彫刻、絵画、17世紀から現在までの絵画など約200点、参加デザイナーは、ヴァージル・アブロー (OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)、クリストバル・バレンシアガ (Balenciaga)、トム・ブラウン (Thom Browne)、サラ・バートン (Alexander McQueen)、カール・ラガーフェルド (Chanel、Chloe、Fendi)、川久保玲 (Comme des Garcons)、高橋盾 (Undercover)、ヴィヴィアン・ウエストウッド (Vivienne Westwood)など約60組 (敬称略)、本展のメインスポンサーはグッチ(Gucci)、サポートするのは本展のオープニングを飾る「ファッション界のアカデミー賞」とも称される「METガラ」を主催するファッション誌「VOGUE」の発行元であるコンデナストとなります。

Camp: Notes on Fashion
会期:2019年5月9日(木)~9月8日(日)
会場:メトロポリタン美術館 (map)
開館時間:10:00~17:30 ※金・土は21:00まで
問い合わせ:Tel.+1 212-535-7710

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Camp: Notes on Fashion

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