NYC「ハイライン」、Veronica Rudge Green Prize in Urban Design受賞

ハーバード大学デザイン大学院は、米・ニューヨーク市の全長2.3Kmに及ぶ旧鉄道高架部分に再開発された線形公園『ハイライン (High Line)』に第13回Veronica Rudge Green Prize in Urban Designを授与したことを発表したのでメモしておきます。(photo:ハイライン|プレスリリース)

「Veronica Rudge Green Prize in Urban Design」は、1986年に設立され、世界中の過去10年以内の都市デザインプロジェクトを対象に隔年で授与されるもので、ハイラインのプロジェクトは多くの分野の人々が関与し、永続的な変化に献身していることが評価されました。

『ハイライン (High Line)』は、マンハッタンのロウアー・ウエスト・サイドへ伸びるウエストサイド線の廃止された南部区間を再開発し、公園に転用したもので、1993年に完成した類似したパリのプロジェクトである全長4.8kmのプロムナード・プランテ(並木道)に着想を得て、ハイラインは空中緑道および廃線跡公園として再設計され、2009年に第1区間、2011年に第2区間、2014年には第3区間が完成しました。ハイラインの所有は、鉄道会社からニューヨーク市に寄付され、同市となっていますが、運営はNPOであるフレンド・オブ・ハイラインが同市と契約を結んで行っています。

地域活性化の先導役となり、周辺にはチェルシーマーケットのような賑わい、レンゾ・ピアノ氏の設計によるホイットニー美術館のほか、フランク・ゲーリー氏やジャン・ヌーヴェル氏による建物、ハイラインをまたぐ建物とが植栽された植物と融合していることに加え、ハイラインには文化的なアトラクションもあり、長期の計画として、公園では一時的にさまざまなインスタレーションや展示を行っています。さらにハイラインのスタートポイントの地区では、米最大規模の再開発「ハドソン・ヤード再開発プロジェクト」が進められており、著しい変化を遂げつつあります。

[ 関連するサイト ]
The High Line
Harvard University Graduate School of Design