- October 6, 2004 23:33
- Categories:marketing
最近、新聞の全段を使った意見広告やそれに近いメッセージ性の強い広告をよく目にしましたが、その戦術は様々でした。
「我々はこれだけ努力しているので支持して下さい」的な嘆願メッセージが多い中、上手いなぁと思ったのが、ナイキ・ジャパンの「野球の好きな人が野球の未来を決めるべきだと思う」というパブリックコメントを求める広告。
こうした広告は、表現の仕方、その受け取り方でプラス、逆にマイナス効果となる極めて難しいアプローチですが、ナイキ・ジャパンのそのメッセージは、まさに"消費者の代弁"をするかのような簡潔明快で好感が持てる表現でした。
それは、同時期に掲載されたユニクロの広告と比較すると一層際だったような気がします。「ユニクロは低価格をやめます」という見出しの下に、本論が22行にもわたって延々と述べられているのですから。
新聞読者の中で、本論を最初から最後まで読んだ方はどれだけいらっしゃるのでしょうか。
一面の全段いっぱいに、字面で埋まっているのは威圧的で読みにくさを感じましたし、朝の忙しい中、斜め読みをしながら情報をインプットしている読者を想像すれば、広告の効果が発揮できたのか甚だ疑問です。
消費者視点から発せられたメッセージと、企業側の一方的なメッセージ。どちらが消費者にとって心地よく購買意欲をかき立てられるのでしょうか。
消費者は、低価格だからというだけで購入するのではなく、その商品を購入するメリット、価値があるかどうかで購入を判断するわけですが、ユニクロがあえて"低価格"について言及してしまった同社の苦しみが手に取るように感じられるとはいえ・・・。
こうしたメッセージを通して、それぞれの企業が消費者をどのように分析しているのか、そして、企業の"自信"もしくは"迷い"が垣間見られて、いろいろと考えさせられました。
[ 最近の主なメッセージ広告 ]
» ヤマト運輸「クロネコヤマトは変えません。」 (2004.08.26/27)
» ソフトバンクBB 「800MHz帯におけるIMT-2000周波数の割当方針案に関する意見」 (2004.09.06/24)
» ユニクロ 「ユニクロは低価格をやめます」 (2004.09.27)
» 三菱自動車 再生への誓い (1) (2004.09.27) / 再生への誓い (2) (2004.09.28)
» ナイキ・ジャパン「野球の好きな人が野球の未来を決めるべきだと思う」 (2004.09.30)
[ 関連するエントリー ]
» 広告のゴールとは何か? (2004.09.19)
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